2011年01月19日(水)[新田佳浩]
パシュート種目で優勝!!
今シーズンから新種目のパシュート。
この種目が4年後のソチで新種目になる可能性があるため、このレースは非常に重要な意味を持っていました。
予選と決勝で争われるこの種目。予選は、自分自身驚くくらい身体が動かなかったのですが、トップと8秒差の3位で通過しました。
決勝は、タイム差でスタートしてゴールした順位になるため、相手との駆け引きが非常に重要となります。
ライバルのイルカ選手(フィンランド)が5秒前にスタートしたので、彼と共に後ろから追ってくる選手から逃げ切り、最後のラストスパートで勝てればいいと思っていました。
しかし、スタートしてすぐにイルカ選手に追いつき、スキーの滑りや身体のキレを見ていると、このまま2人で行くと後ろの集団に追いつかれると思い1周目の前半からスパートをかけました。
(レース中の滑走シーン)
序盤でイルカ選手を振り切り、後ろから追ってきたキリル選手(ロシア)と一騎打ちとなりました。
登りでリードし、平地で我慢して滑るという作戦で、なんとかゴールし優勝することができました。
今シーズンはトレーニング不足でワールドカップや世界選手権を通じて何とか1度だけでも表彰台に立つことができればと思っていた私にとって、今回の勝利は想定外でした。
ただ、ここフィンランドに来てから、調子が上がっていったことが勝因の1つではありますが、ワックスマン、スタッフ、監督など日本チームのサポートがあってこその勝利だと思います。
この喜びをみんなで分ち合えたことが、最高の瞬間でした。
(表彰式での様子)