2015年04月23日(木)[アウローラ]
車いす陸上競技のクラス分け
クラス分けとは?
障がいの種類や程度など、医学的側面や実施競技に関連する運動機能面などによって選手を区分し、そのクラスごとに競技を行っています。
障がいの種類や程度が異なる選手が同じ種目で競い合うと、競技力以外の要素で勝敗が決まるという不公平が生まれる可能性があるため、ほぼ同じレベルの選手を集めてクラスを分けています。これを「クラス分け」といいます。
(「クラス分けって何ですか?」
荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座より)
車いす陸上競技のクラス分け
トラック競技と跳躍競技が"T"、投てき競技が"F"、五種競技は"P"と表記されます。またクラス分けが数字で示され、その数が小さいほど障がいの程度は大きくなります。
(久保恒造選手)
車いす/座位 の選手には以下のクラスがあります。
▼トラック クラス
T31 T32 T33 T34 T51 T52 T53 T54
▼フィールド クラス
F31 F32 F33 F34 F51 F52 F53 F54 F55 F56 F57
久保恒造選手のクラスは T54 です。
T51-54のクラスはIPCのクラス分けのページ(Athletics classification rules and regulations)で以下のように説明されています。
「車いす競技大会に参戦するT51-54クラスのアスリートは車いすを押すために適切な腕や肩の機能が異なります。
T51-52クラスのアスリートは例えば四肢まひに起因するような、両方の下肢または上肢の活動に制限があります。クラスT51-53の選手とは違って、T54で競合する選手は、部分的な体幹と脚の機能を持っています。」
また、そのほか下記のクラスがあります。
T/F11-13: 視覚障害
T/F 20: 知的障害
T32-38、F31-38: 運動失調および/または高血圧
F40-41: 低身長
T42-47、F42-46: 四肢切断などの障害で、車いすを使わないクラス
T51-54、F51-57: 車いすで競技を実施するクラス
▼ 車いす陸上 用語解説
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