2010年10月18日(月)[荒井秀樹]
雪のダハシュタイン
日曜日、天候が荒れて山は雪となった。ラムサウの街にも雪が降ると言われていたが積もらなかった。
ダハシュタインの標高2700m付近にあるコースは、視界ゼロに近い吹雪。
(コースには、コンテナが一つ置いてあるが暖はない)
それでも、沢山の選手たちが久しぶりの雪に喜びトレーニングに励んでいる。
ヨーロッパの年間を通して、スキートレーニングできる環境が羨ましい。
(黙々と走り続ける選手たちと見守る各国のコーチたち)
雪が積もるとコースも消えてしまうため、圧雪車がコースを踏みかためていく。これがないと選手たちは走れない。
僕の子供のころは、圧雪車やカッターはなかったから、みんなしてコースを踏み固めていた。だからスキーをしたと言うより、雪を踏み固めてコースを作った記憶の方が残っている。
今、考えてみると本当に便利になった。
(圧雪車がフル回転)
(圧雪車の後ろにカッターを牽引しクロカン用のコースをつけていく)
新田佳浩は、この日クラシカルトレーニング。
吹雪の中、豆粒くらいの大きさでも、すぐに「新田だ」とわかる。
片腕だからと言うわけではなく、新田佳浩のキックになる。
両腕で推進する選手に負けないクラシカルの走り。
今シーズンは、そんな強みを生かし、もっともっとフォームに磨きをかけていきたい。
(カッターでつけたコース(溝)に入ってクラシカル走ができる)