2009年10月27日(火)[荒井秀樹]
氷河で心に誓う
山頂2900mまでゴンドラであがり、氷河に作られたクロスカントリーコース。夏でもスキーができるここラムサウは、10月下旬になると新雪のコースでトレーニングができる。
標高が高いこともあって、苦しいが持久系を鍛えるには最適だ。
新田佳浩は、2時間走を実施。
グライドさせる(滑らせる)ことを意識して滑走していた。
(氷河で持久走する新田佳浩)
前を滑っている方は、全日本スキー連盟(SAJ)ナショナルチームのコーチの方。後ろが新田佳浩。
この日は、吹雪でコースも柔らかく難コースだった。
特に、片腕の選手にはきつい。
もちろんレースでもありえる気象条件で、どんな時でもグライドさせる基本、足裏の中心に重心を置き、キックする足は最後までしっかり伸ばしきるまでキックする。その力をグライドさせている足の付け根にあて推進力にかえてやる。そのことによって腰の位置が前へと進んでいく。
世界の各国の選手が走る中でも、新田佳浩のフォームは美しい。
これも横山久雄氏や小林卓司コーチ、多くの方の指導やアドバイスのおかげで、ここまでこれた。まだまだ課題はあるが本当に感謝だ。
僕は、零下の吹雪の中を黙々と走り続ける選手たちに、バンクーバーパラリンピックでは、必ず勝たせてやりたいと心に誓った。