2014年01月09日(木)[荒井秀樹]
チーム一体となって完成させたグリップワックス
ワールドカップ・フィンランド大会初戦のクラシカルレース10kmに出場した新田佳浩は、中盤の5km地点で3位まで追い上げをみせたが、惜しくも5位となった。
ライバルのイルカ選手(フィンランド)と最後まで接戦を演じ、前回のカナダ大会より、良い状態になってきている。
後は、ドイツ大会でのクラシカルレースで、どこまで追い込んで行けるかが課題だ。
(クラシカルレース10kmに出場した新田佳浩)
今日の5位には、とても大きな価値がある。
その一つは、ワックスチームと選手、コーチが一体になってグリップワックスを完成させたこと。
長いダラ上りでは、ロシア、ウクライナやカナダ選手がスリップしている中で、グライドさせながらキックをできていたのは日本チームの選手だった。
この力が新田選手を3位まで上げることができた。
残り2kmでエネルギー切れになってしまい順位を落としたが、手ごたえを感じている。
(7位の太田渉子選手。もっと大きく左腕をふれ!と檄を飛ばす)
シットスキー10kmの久保恒造は10位だった。このレースでは、今までの旧型のシットスキーをテストしてみたが、平地などで差を付けられている。
登りでは、トップと互角か、ほぼ同タイム。
明日は、新型シットスキーで臨む予定。
ソチ本番に向けて、ワックスや用具など、万全な態勢を作り上げていきたい。
今日出場した代表選手5名とジュニア選手2名は、持てる力を出しきったレースだったと思う。
明日はバイアスロン競技へも繋がるフリーテクニックのレースなので、チーム一丸となって臨みたい。
また、タイムチェックを担当している大平ヘッドコーチも、だいぶ慣れてきた。
勝呂スタッフと2名体制でタイムチェックできれば、正確な情報を走っている選手たちに伝えることができるだろう。