2007年12月20日(木)[荒井秀樹]
小林深雪と日立システムの挑戦「心眼で射止めた金メダル」
12月20日に新潮社より、1冊の単行本が発行される。
我が小林深雪の金メダルまでの軌跡を描いたノンフィクションだ。
著者は、スポーツ雑誌ターザンなどで活躍されている宮崎恵理さん。
宮崎さんは、僕らの長野からを見守ってくれた人だ。
深雪の半生を綴ったこの本は、僕らパラリンピックを目指してきた多くの方の半生でもあるような気がする。
小樽の小林先生や長野の渡辺先生らみんなと苦労をともにしてきた。
なにか報われたような気がする。
そして思うのだ。もうこんな凄い「パラリンピックの申し子」みたいな深雪は現れないだろうと思いつつ、第二、第三の深雪が育ってくれることを願っている。
日立システムスキー部の挑戦は、これが始まりなのだとも思う。
発刊するまでにスキー部顧問だった渡部さんや多くの方が大変なご努力で完成したことを、改めて深雪に代わって御礼を申し上げる。ありがとうございました。
アメリカに住む深雪から電話が、19日あった。
「日立システムのみなさんお元気ですか?」
僕は、「ああ、みんな元気だよ」と答えた。
結婚式以来の会話だった。
そして、深雪は、
「早く本みたいな~」
「すぐ送るから。」
と答えた。
そして、僕は、
「アメリカはどうだ、いつ日本に帰ってこれるんだ?」と聞いた。
僕は、思う。
日立システムスキー部やパラリンピックを応援してくださる全国の皆さんに、
ぜひ、この本を読んでほしいと願っている。
なにかうまく言えないけど、
深雪に、
「いい本ができたよ。」
深雪は、
「楽しみにしてます」
そうだ、今度みんなで出版祝いを開きたいと思った。
全国のみんなと、祝ってあげたい。