2009年10月26日(月)[荒井秀樹]
新田佳浩の筋力アップトレーニング
オーストリアのラムサウには、充実したスポーツ施設がある。
今日は、午前中氷河でスキーの走り込み、午後は筋力トレーニングを行った。
今回、一緒に帯同している井川純一選手(岐阜日野自動車スキー部)、大林千沙選手(羅漢友の会)。国際大会や日本で活躍する2選手から、いい刺激をもらっている。
この日、全日本スキー連盟(SAJ)のナショナルチームA・B強化指定の恩田祐一選手(栄光ゼミナールスキークラブ)や夏見円選手・石田正子選手(ともにJR北海道スキー部)らも筋力トレーニングに汗を流した。
新田佳浩は、クラシカル走法をより力強いフォームにするために、バーベルの負荷を利用して、片脚バランスをとりながら下半身、体幹の筋力強化を行っている。
足裏にしっかり重心を移動させること、身体をぶれないようにキックを最後まで伸びきるまで完成させマキシマムのフォームにしていく。
(力強いフォームにするために)
片腕の新田佳浩にとって、最大の課題は、上腕の筋力、体幹の筋力を左右バランスよく鍛えなければならないことだ。
なぜなら、スキーにとってバランスはとても大切で、身体がぶれたり、ねじれないことが滑走を高めることにつながる。
両腕で行うトレーニングには、ロープと金具を利用してサポート用具を作製した。
何回とこなしていく新田佳浩の懸垂をみて、みんなが驚いている。
誰もが知っている懸垂の苦しさに・・・。
工夫すれば、どんなトレーニングも可能になる。
新田佳浩の信条「不可能はない!」
(懸垂、ぎりぎりまで挑む)
(恩田選手や夏見選手もトレーニングしていた)
2時間以上続く筋トレの最後のメニュー、1分間連続で行う腹筋。70回以上行う。ペアの井川選手と声を掛け合って、限界まで行く。
歯を食いしばる新田佳浩に、
僕は声をかけた。
「頑張れ、まだ行ける!ここからが練習だぞ!」
(1分間に腹筋70回以上こなす、3セット。)