
2010年10月21日(木)[荒井秀樹]
ハンドサイクル
ラムサウはバイアスロン選手のメッカと言っても過言でない。
ロシアやノルウェー、もちろんドイツの有名選手たちが長期トレーニングに励んでいる。
ザルツブルクに国際バイアスロン連合(IBU)の本部があることからも、オーストリアでもバイアスロンは凄い人気で、ワールドカップや世界選手権、熱狂した何万人という観客で盛り上がりをみせている。
そんな人気スポーツのIBU機関誌バイアスロンワールドにパラリンピックバイアスロンの特集が6ページ紹介されていた。
僕が興味をひいたのは、ドイツのアンドレア選手、北京パラリンピックのハンドサイクル金メダリストが冬季パラリンピックに挑戦して、バイアスロン、シットスキーに活躍した記事だった。
金メダルはとれなかったものの、このようなメジャーな雑誌で紹介されるぐらい、ハンドサイクルも人気スポーツなのだろう。
冬のシットスキー界に彗星のように現れた彼女の活躍によって、今まで表彰台を独占していたロシアやウクライナの女子選手たちが惨敗した。
彼女を会場で見つけた久保恒造が、僕に「ハンドサイクルの選手ですよ。北京の金メダリスト」と興奮気味に教えてくれた。
久保恒造も、初参加したワールドカップでは、ロシアのシットスキー選手らを驚かせた。
「マラソンの久保が、なんでここに・・」と。
今回のバンクーバーパラリンピックで特徴的だったのは、夏で活躍した車いす選手たちが冬の競技にも参加してきて上位に食い込んでいる事だ。そして、そのことは冬の競技のレベル向上にもつながるし、底辺拡大にもなる。
夏冬、両方に活躍する選手が現れて、パラリンピックの発展につながるのなら、僕は大いに歓迎したい。
(バイアスロンワールド誌にパラリンピックバイアスロンの特集記事)
(ヨーロッパで人気のハンドサイクル女王アンドレ選手)
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