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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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選手をささえるバイアスロンコーチ

厳寒が続くフィンランド、バイアスロン合宿が始まった。
まだお昼前の11時だというのに、外はもう暗い
そんはダーク色の中で、長田、久保がバイアスロントレーニングに汗を流している。


[写真]バイアスロントレーニング中の長田選手と久保選手
(命中ごとに「よし」の声)


ここに留学している渉子は、フィンランドの国内大会に出場するために、北へ200km、朝7時に出発した。
10kmのフリー種目のレースだ。
新田は、一日遅れの今日到着する。
ここには、ロシア、ウクライナチームが1か月以上も前からバイアスロン合宿に入っていて、
デフリンピックのウクライナチームも選手10名、合宿に来ているから驚いた。
期間も3週間だという。


[写真]ロシアチーム(バイアスロントレーニングするロシアチーム)


ロシアチームは、監督イリナがここまで強くしてきた。
彼女をを中心に、とても強固にまとまっていて、
その結束の強さは世界でもナンバー1だろう。
新人も毎年増えているし、選手への教育もしっかりしている。
日本チームの佐藤圭一選手の友達でライバルのアレク選手は、いつも明るく、イリナ監督の作業を手伝っていた。


そんなアレクも、日本選手のことが気になるらしく、「圭一は?」と聞いてきた。
世界選手権、ワールドカップで戦うのが楽しみだ。


[写真]アレク選手(ロシアのアレク選手、いつも笑顔が帰ってくる)


僕たちも、そんなロシアやウクライナチームに負けまいと、スキーで追込み、
射撃トレーニングに取り組んでいる。
課題は、心拍数と呼吸調整の関係、
初弾までの所要タイム短縮と命中率アップ。
阿部コーチが、一つ一つ丁寧に指示していく。


[写真]久保選手と長田選手(シットスキーで追込み射場へむかう)


[写真]阿部コーチ(選手に銃を渡す阿部コーチ)


[写真]阿部コーチ(弾痕を確認する阿部コーチ)


選手たちは、10m離れた1.5cmの標的を狙い、
ヒットすれば「よし!」
少しでも外したら、
その方向、「11時!」
「カット、6時!」と
弾痕を知らせる阿部コーチの声。


選手たちは、それを聞きながら修正をしていく。
1時間、2時間とトレーニングが続く。
選手たちは汗をかき、心臓の音が白い息となって聞こえてくる。
コーチは、射座に立ち、辛抱強く、選手を迎え入れる。
身体が凍っていくのがよく分かる。


阿部コーチは、北海道美幌出身。
自衛隊冬戦教から10年前に介護の仕事についてきた。
心優しい元五輪代表選手だ。


[写真]弾が的中し真ん中に穴のあいた的(久保選手の弾痕、的中する。)

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久保選手も、偶然にも、同じ美幌出身
「阿部さんが射座にいてくれると、落ち着いて撃てるんですよね・・」と、
阿部コーチをくすぐるような、ねぎらう感謝の言葉を言ってくれた。
もちろん、久保選手の射撃の腕も上手くなっている・・・。


[写真]弾が的中し真ん中に穴のあいた的(久保選手の弾痕、的中する。)

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