2009年08月09日(日)[荒井秀樹]
射撃予習の大切さ
今回のニュージーランド合宿の目的の一つに、バイアスロン射撃トレーニングがある。
さっそく、阿部コーチとカナダチームのキャスパーで射場作りが始まった。
すり鉢状になっているクロカンコースの一番下に、圧雪車で雪を固めてもらい、メタルターゲットや紙的を張り付ける台などを作った。
全部手作りだけど、寒い中、キャスパーも素手で大工仕事をしてくれた。
阿部コーチも荷物を運んだり、射座を作ったりと、日本もカナダもなく「選手のために」と、朝早くからみんなで協力した。
(カナダの監督キャスパーと射場を作った)
(仲良く共同で射場をつくった!)
そんなコーチたちの気持ちをわかって、久保恒造や出来島桃子、佐藤圭一が射撃練習でもいいスタートを切ってくれた。
目標を設定した射撃タイムや初弾タイムに近づき、リズムなども、昨年よりはるかに進歩している。
(久保恒造の初弾タイム、リズムを計る阿部コーチ)
(久保恒造、軽負荷の射撃成績)
特に久保恒造は、初弾を15秒前後で撃ち抜き、3秒のリズムで撃つことができるようになった。
阿部コーチは「今年から本格的に始めた射撃予習の成果がでている」と分析。
いかに、自宅での「予習」が大切かを証明したし、選手本人たちが一番ビックリしている。
コーチと選手の信頼関係がいいと、どんどん成長していく。
苦労ばかりかけてきた阿部コーチに、「バンクーバーで、恩返しをしたい」と語る久保恒造。
厳寒のニュージーランド。
同じ美幌町出身の二人が、今日もトレーニングに熱が入る。
(元五輪選手の射撃に、恒造「カッコイイ!!」)
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