
2008年09月21日(日)[荒井秀樹]
今こそ”力”をつける時
スキートンネルで走りこみを続ける久保選手は、
心拍140~150前後のベーシックな持久走を90分、120分を行っていく。
このベーシックな練習が持久力を強くする。
(インターバルを激走する久保)
今日は、ベーストレーニングにスピード練習を加えた。
トンネルの登りコースを10本インターバルを最後に入れる。
マイナス7℃のトンネル。
人工的に作った寒さは、本当に冷える。
手でブレーキをかけるため、グローブは濡れて凍ってきた。
手袋を換えても指先の感覚がない。
僕は、自分の手袋を差し出したが、久保は断った。
もてる力を出し切り、もっと強固なパワーをつけないと世界では勝てない。
最後までタイムを落とさず、走りきった久保は、
思わず天を仰いで声がでた。
いよいよシーズン前になり、
カナダチーム、ロシアチームがボッカティに到着し、
早速スキートンネルでスキー練習を開始していた。
もう戦いは始まっている。
(カナダチーム)
(ロシアチーム)
そして、午後は射撃練習とピッケ(車椅子に乗りスキーポールで進む)トレーニングだ。
フィンランドのローラースキーもできる歩行者専用道路は広くて安全だ。
隣町のソトカモまでのローラースキーコースをピッケで進む。
ピッケとは、ノルウェーなどで取り入れられているシットスキーの夏トレーニング方法だ。
10年以上も前、長田がノルウェーに渡り、ハラール選手に練習方法などを教わって、 初めて、日本に広めてくれた。長田に感謝だ。
(ピッケ)
(スキーポールの突く位置と角度が大切です)
一見単調な練習だが、実に奥が深い。
雪の上を滑走する自分を置き換えながら走る久保。
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